なぜ「自律神経」を軸にしているのか?
柔道整復師の資格取得後から筋肉や骨など目に見える症状に対しての知識を基に施術してきました。
しかし実際に施術をする中で、人の体が不調になる原因は多岐にわたり、その多岐にわたる根底に影響を及ぼしているのが自律神経の乱れだと現場で感じました。
そこから自律神経の乱れを調整するための施術を学び施術を行うことにより、以前改善しきれなかった症状や不調が改善していく過程を目の当たりにしたときに、自律神経施術を軸としていこうと決断しました。
下記は当院の患者さんの主訴をグラフしたものですが、検査や施術後に90%の方が自律神経の乱れが原因でした。
一般的に筋肉のコリやねじれ、骨格の歪みが原因と判断されそうな肩こりや腰痛ですら、根本的な原因は自律神経の乱れだったのです。
どうして自律神経が乱れている人が多いのか?
そもそも自律神経は何のストレスも無ければ乱れることはありませんが、下記4つの原因で乱れることになります。
「え?そんなことで?」と感じるでしょうが、自律神経は身体の司令塔ですから、ちょっとでもストレスだなと感じることが続くと、敏感に反応します。例えば、
- 毎日仕事や家事に忙しくてリラックスできる時間が少なすぎる
- 結婚して幸せだけどやることが多くて毎日大変
- 職場や家庭・友人などの人間関係の些細なことが気になる
- 自分の将来が何となく漠然と不安になることがある
- ストレスによる食生活の乱れ
- 季節の変わり目の気温の変化
などが、よく患者さんから伺う「体の不調以外のお悩み」です。痛みや不調と関係有るの?と思われるでしょうが、自律神経が乱れると血流が悪くなり・ホルモンバランスが崩れ・内臓機能の低下に陥ります。
そして内臓機能が低下すると、内臓が下に下り(下垂)くっついてる筋肉が引っ張られ筋肉のバランスが崩れます。そうなることでハリやコリが発生し、筋肉に骨が引っ張られ歪みが起こり、症状が発生するんですね。
こういう悩みって誰しも持っていますよね。特に今はネットが普及して情報が簡単に入ってきやすいし、SNSが普及して簡単にコミュニケーションが取れやすい時代です。
自分の不安を煽る情報をみてしまったり、スマホで誰かとやり取りしてそのやり取りで少しストレスを感じたり。ストレス社会と言われるぐらいですから、ほとんどの人が自律神経が乱れる状況に陥りやすいと言えるでしょう。
就職活動も将来のことを考えるので、ワクワクする側面は有ると思いますが、それ以上に悩むことも多いはずです。例えば
- この職場で本当に良いんだろうか、やっていけそうかな?
- 受けてみたいけど受かるのかな、何件ぐらい応募するものなのかな?
- 現場に出るまでどれくらい勉強しないといけないんだろう?
と感じることが多いと思いますが、これらは全てストレスとなって、実際に就職が決まれば「後はやるしか無い」という状態になるので、ストレスから開放されるのですが、このストレスがずっと続くと
- モヤモヤして眠りにくい(もしくは眠れない)
- なんとなく疲れてる顔になっている
- 気持ちがふさいでしまう
となり、要するに「いつもの元気な自分」では無くなってしまっているんです。
この状態が「自律神経が乱れてる状態」であり、信じられないかもしれませんが、そこから「肩こり・腰痛・めまい」などの症状が起こりやすくなるんです。
何らかに形でストレスを感じるとこうなるのですが、その根源が先ほど挙げた4大ストレスなのです。
最も大事なポイントは「検査」です
「筋力反射テスト」で筋肉を動かす時に作用する神経の流れを調べます。人は何かを思ったり感じた時に自然と筋肉に力が入ります。自律神経と筋肉はとても深い関係性があり、この検査をすることにより、症状の裏に隠された本当の「原因」を探ることができます。
検査項目は約20種類ありますが、主には上記図にある「人間関係」「食生活の乱れ」「環境・温度」をベースに患者さんのどこにストレス反応が出ているのかみていきます。根本的な原因を絞らない施術は体に負担をかけるだけ。ですので、当院では
としています。
自律神経整体とは「自律神経の乱れから引き起こされる身体のサイン(異常)を正常に戻すアプローチ」ですので、根本的な原因を明らかにすることが最も重要なんです。
でも大丈夫です。最初は誰も上手く出来ないし、わからないことだらけなので安心してください。研修後、いきなり無責任に現場に出すということは絶対しません。